ながれゆく葦

考えたこと、思ったこと、好きなことについてつらつら書いてゆく備忘録的ブログ。数学、プログラミング、ラノベ、アニメ、小説、音楽などについて。

論理ガール 〜Lonely Girl〜 人生がときめく数学的思考のモノガタリ(深沢慎太郎) 感想(ネタバレあり)

内容紹介

「私たち若者に、間違ったことを教えないでくださいーーーー。」

ひょんなことから母校の卒業生講演会に招かれた29歳のド文系ホテルマン・翔太。
持ち前のサービス精神でひと回り年下の高校生たちに自身の人生哲学を語り、好評を得る。
その後、翔太が高2を過ごした教室で思い出に浸っていると、不意にひとりの女性から声をかけられる。

その声の主は、数学オタクの孤独な女子高生・詩織だったーー。

論理(ロジック)=数学的思考による二人の対話が、人間関係、お金、仕事などの人生で避けては通れないファクターにおいて
「数学的にときめく生き方」を解き明かしていく。
数学をビジネスに役立てる専門家・深沢真太郎が満を持して書き下ろす、青春数学自己啓発小説が爆誕

数学は、人生そのものにも役立つ!

(Amazonより)

以下ネタバレあり感想

  数学好きで数学によって世の中のことを全て説明できると考えているJKと人生要領よくノリで生きようという社会人の対話によってお互いが成長していくラノベ的物語。ジャケ買い。ビジネス小説(?)らしいがあまり深く考えず、主人公の詩織の考え方になんとなく分かるなあと思いながら読んだ。

 詩織は野崎まどのパーフェクトフレンドに出てくるさなかみたいだなあと思いながら読んでた。さなかが拗らせたまま成長していたらこんな感じになっていたのだろうか…みたいな。正直理系なら詩織みたく身近なことを数式みたく表したくなったことはあると思う。実際自分も周囲の知らない人間から受ける不快係数みたいなのは万有引力っぽく表せそうだなとか考えるし。詩織は突き付けて真面目に考えてすごいなあと思うと同時に、世の中のことを全て数学モデルに置き換えてすっきり解決できるとは思っていないのでそこまで信頼できるのはある意味でうらやましく思う。

 読んでて割と刺さったのはお金の話。お金は信用を可視化するという考え方はなるほどなあと思う。確かに自分が好きな、おもしろいと信頼しているコンテンツにはたくさんお金を落とすし、バーチャルYoutuberライブ配信投げ銭とかもリスナーは配信者を面白くて裏切られないだろうと信用しているからできているんだと思う。信用を得るのは難しいだろうから、まずは自分の好きなものや将来活躍できそうだと思うものに積極的にお金を落としてみることから始めたい。

 恋愛の話は…、リアルの恋愛の方が小説とか二次元とかよりもコスパがいいかぁ。恋愛するとそのほかのことをほぼほぼ排除しそうで怖いな(という言い訳)。クリスマス近いなぁ…。